秩父ぐらし

着物で秩父を歩こう 1

秩父は着物の似合う街である。
西武秩父駅、御花畑駅方面から秩父神社へ向かう石畳風の参道や、その左右に建ち並ぶレトロでモダンな店舗。
少し入って買い継ぎ商通りと呼ばれる古民家の並ぶ道など。
古くは秩父銘仙や生糸の生産でも知られた街である。当時の面影のこる風景の中を、当時ここで暮らした人々に思いを馳せながら
ぜひとも着物で歩いてみたい。しかもなるべくさりげなく、普段着使いの着物で。

……とは言うものの、着物となるとちょっと敷居が高い。と思う方も少なくない筈。
普段着にといっても、着物にはいろいろな決まりごとがありそうだし、洋服みたいに洗濯するわけにもいかないし、着物を着た時のマナーも難しそう……

秩父市東町のあづまや。創業は明治43年。呉服専門店として着物の販売だけでなく、お手入れや染め直し等の着物に関するすべてを扱う老舗である。
あづまやさんに、着物を身近に感じられるあれこれをシリーズで教えていただく。

第一回は、これからの季節、夏でも涼しく着られる着物の素材について教えていただいた。

6月は衣替えの季節です。学生さんの制服が夏服に変わったりしますが、そもそも衣替えとは平安時代からの習慣で、着物の生地が春までの生地から薄い涼しげな生地に変わることを言ったものです。

6月に入ると、まずは単衣(ひとえ)という裏地のない着物を着るようになります。これは夏の終わりの9月にも着る生地です。
6月の下旬になると、絽(ろ)・紗(しゃ)という生地になります。絽小紋、絽付け下げなどを着て、絽名古屋帯、夏帯を締めます。
小物として夏帯締め、夏帯揚げがあり、絽長襦袢を着用します。これは8月いっぱいまで着用する着物です。

他に、絹紅梅(きぬこうばい)という絹と麻の交織があり、これは一般的に下に長襦袢を着て、半巾帯や夏帯を締めます。
上布(じょうふ)という上等な麻の着物や紗袷(しゃあわせ)という単衣と夏ものの間(6月末~7月初旬と8月末~9月初旬)に着用するもの。
そして皆さんになじみの深い、ゆかたがあります。
ゆかたは綿や麻の素材で、半巾の綿などの帯を締め、襦袢なしで気軽に着られる着物です。
次回はゆかたの着こなしやマナー、着崩れの直し方など、役立つ情報をお届けする予定です。
秩父は夏のお祭りもたくさんあるので、ぜひこの機会にゆかたで街を歩いてみましょう。

染と呉服 あづまや
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