秩父人に聞く

農村風景画家、設楽喜代史さん

農村風景画家の設楽喜代史さんは、秩父市黒谷の出身。昭和31年生まれ。地元の県立秩父高等学校を卒業して、現在、飯能市在住、広告営業の仕事に携わる傍ら農村風景画家として活躍されている。画家になったのは、「もしも私に絵が描けたなら・・・」という気持ちが高ぶり、自分の頭の中にあるイメージをどうしても形として現したかったということです。それ以前は、山歩きとスケッチを趣味としていた。

13年ほど前に水彩画を学ぶつもりで、狭山市の絵画教室「狭山ヶ丘美術研究所」の門を叩いた。ところがこの絵画教室は、日本画が専門だった。しかし、教えていただくうちに日本画の技法が、自分に向いていることがわかった。その技法は、岩絵具や胡粉を使って水彩のような「水干(スイヒ)」という技法で、何度も塗り重ねができるというものです。そして出来上がった絵画は、素材感溢れる工芸作品的なものになる。

設楽喜代史さんは、小学校時代、図画工作の成績は5段階評価でいつも2〜3だった。実は、今日まで絵を描くことを続けられたのは、今現在も毎月2回通っている「狭山ヶ丘美術研究所」のO先生との出会いが大きな要因となっているという。O先生は、初めて設楽さんのスケッチをご覧になって「絵は、技術じゃない。このスケッチは面白く描けている。」とおっしゃってくださった。設楽さんは、小学校時代、図画工作が大の苦手だった。その彼にO先生は「絵を描くということは、学校教育とは全然別のものだよ。」と励ましてくれた。そんなO先生は、農村風景画家として活躍している設楽喜代史さんにとって、とても大事な恩師です。

2018年汎美展出品作「夢の連鎖」於:国立新美術館
2016年第29回「上野の森美術館・日本の自然を描く展」佳作賞受賞作「愛おしい時間」
2018年汎美展出品作「柘榴のつぶやき」於:国立新美術館
2012年第25回「上野の森美術館・日本の自然を描く展」入選作「夢路」